想い (店長)

ビックラーメンの想い

ビックラーメン の想い

ビックラーメン 店長
金子允之

(かねこ まさゆき)

「こんな時代だからこそ、お客さんと直接会話することを大切にしたい」

「ビックラーメンに参加した経緯」

味噌、醤油、塩を極めたかったから

まず自分の店をもちたかったら。
当時でかい中料理屋で働いていた。18歳で入って24歳でやめたんです。
その間に3店舗位働く中で気が付いた。

「これは行けない。おれはラーメンを知りたいんだ」
「味噌、醤油、塩を知りたいんだ!」

そうすると、ラーメン屋しかない。と思った。

<それはラーメンというより、自分の店を持つために、「味噌、醤油、塩を知りたい。」がまず先にあったということですね?>

そうです。なのでラーメン屋さんに入って、学んでというのが最初にあった。

それで、アルバイトしようとしてビックラーメンに入った。
味噌、醤油、塩をまずは覚えたかったため、ビックに入って修行したかった。夢があったんです。26歳でお店を出すという。

しかし、意外とここが良かったんです。(笑)

「ビックラーメンの「味噌」「醤油」「塩」について

味噌、醤油、塩は、すべて自家製にこだわる。
味噌
醤油は、秘伝レシピ通り約59年変わらない味を引き継いでいる。
は「甘味」を求めて国産原料100%の瀬戸内の塩に行きつく。

味噌、醤油、塩 はすべて自家製にこだわる。すべての料理は全部この3つのベースで作っている。
塩は少し変えたが、味噌と醤油は、秘伝レシピ通り約59年変わらない味を引き継いでいる。

自家製のみそ、醤油、塩っていうのはなかなかないですよね?多く(の店)は市販のものを発注している。

こだわりの味噌、醤油、塩を覚えたくてビックラーメンに入店。
前のオーナーが全部作っていて、それを教えてくれないので、盗むしかない。

中華屋もラーメン屋も、どこも作り方を教えてくれない。
作ったのを少し味見してみたり。味を盗むためたくさん食べた。

毎日味噌を食べたりして、「少し味違いますね?」とか、「夏場のスープと冬場のスープは違うよ。理由は味噌が発酵の違いで味がかわるからだよ。」など話をする。

塩はちょっと変えてしまったが、今も味噌、醤油はオリジナルのまま味を約59年継続している。

塩は以前粗塩だった。それを美味しい甘みのある塩に変えたんです。
その塩を味見したら、すごくおいしかったんです。以前のは苦味があったが、(新しいのは)苦味がないので、塩だけは少し変えました。

<こだわりは、みそ、醤油、塩 はすべて自家製で拘っているってことですね。>

すべての料理は全部この3つのベースで作っています

別の店舗みてると、市販が多いと思います。

今度味噌ラーメンを他の店舗で食べてみてください。
その際、酢を一滴入れてみてください。味変わります。
味が変わった時は、それは市販の味噌です。
味が変わらない味噌は、作っている味噌なんですよ。
それを昔教えてもらいました。

「自家製の味噌、醤油、塩は、どうやって作られるのか?

「味噌」

白味噌は神奈川県、赤味噌は群馬県。秘伝の味を約59年守り続けている

赤味噌と白味噌20キロずつ。食材は17種類入れている。野菜をミキサーにかける。
冬場は、24時間、夏は18時間寝かします。
夏は2週間に一回位(冷やしなど味噌を使わないものもあるので)
冬場は1週間に一回位

「醤油」

野菜で甘みをとる

色々な野菜を入れて、チャーシューを入れると油が出る。1時間煮込む。
入れた野菜が沈むと、その野菜の甘味が全部でる。1日寝かして味見する。

「塩」

国産原料100%の瀬戸内の塩を使っている

いろんなところの塩屋さんへ行って、候補として8種類位の塩があり、それらを味見しながら、お湯をもらった。そうすると甘味が出る。
全部味見して、「これかな?」と思って作ったのがきっかけです。

普通の塩は苦味があるが、この塩は甘味が出る。
他の調味料は秘伝レシピ通りで、塩だけ変えた。

醤油ラーメンにも入っている。醤油を仕込む際、甘味が出る。これが不思議。お酢、みりん、野菜などで煮込む。

「スープへのこだわり

完璧な真っ白なスープが完成するまで、営業開始しない

豚骨、モミジ(鶏の手)、豚足、豚の足、野菜がもろもろ、背油を入れ、朝仕込みで4時間煮込む。

夏場と冬場と全然違う。水の温度により、お湯沸かす時間が違うと味も全然違ってくる。

今(夏)は12時には完璧な真っ白なスープができているが、冬はまだできないから、まだちょっと営業はできないなぁとか、私の判断で決めています。

冬場は難しい。味も違ってくる。料理長がやってくれて(仕込んでくれて)いる。
冬は水を1/4で煮込むとか、11時になったら少しずつ出してなど(工夫されている)
ラーメン屋さんなんで。。

中華料理屋さんは別ですよね。透き通ったお湯のスープでもよいですけど、ラーメン屋はスープが命なんで。

<チャーハンのスープも一緒ですか?>

一緒ですよ。

「麺のこだわり

麺は30年か変わらず、上質な小麦にこだわる

麺は上質な小麦にこだわった麺を使っています。太麺、細麺両方とも約30年位この麺です。

餃子の皮も同じメーカーさんです。甘味もあるし。もちもち感があるんですよ。

「餃子へのこだわり

餃子の味の決め手は、餡の「練り」

餃子は餡の「練」が一番です。練りで味が変わってきますからね。

料理長と工夫しながらやっている。
以前料理長が食べた時にしょっぱいと言われた。
塩をもう少し減らそうか?その代わり、醤油をもう少し入れようか?
そういうバランスは一人では決められないので、二人で決めればもっと美味しいものもできるし、工夫を心がけています。

あとは料理長の「練り」が最高です。よく練らないと水が出るので。

<どの位練っているんですか?>

手で40分位練っています。一日置きにやっています。

「ラーメンへのこだわり

最後まで『あっつあつ!』で食べれるラーメンにこだわる

他のラーメン屋さんにいっても、スープがぬるいと思うんですよ。

スープを直に醤油に入れるだけではなく、野菜を鍋で炒めて、それをスープに入れると、ずっと熱いんですよ。

これは昔のオーナーさんから伝授していただいたことです。
ラードで野菜を炒めて、どんぶりは前もって温めておけば、あっつあつで食べれる。

ここは、こだわりでずっとやってきましたので、それは忘れないでやっています。

他のお店いけば分かると思いますが、最初は熱いです。
でもだんだん冷めてくるんです。

うちはずっとどんぶりが熱いままいける。そこはやはりこだわっている。

野菜炒めると甘味もでるし。玉ねぎ、にんじんも入っているし。

<最後に炒めた熱い野菜を入れるから、ずっと熱さをキープできるんですね。>

これはこだわっている。みんな(スタッフ)にも言っている。

「他の具材へのこだわり

チャーシュー、メンマも料理長がこだわっている

「チャーシュー」

チャーシューは(こだわりの醤油でつくった)醤油ラーメンのスープで毎日煮ています。

それまではスープの中に入れていた。油がでるので。でも固くなってしまう。
そこで工夫を凝らし、醤油のたれを別につくって、毎日そこで煮て、付け足し付け足しで使っていこうと。

「メンマ」

メンマは料理長が味付けして煮ている。市販のものは高いので、価格維持のためにも内製化しています。

「お客様に対して意識していることは?

なるべくお客さんと話をすることを意識している
アットホームな雰囲気という、そういうお店に私はしたいんです

なるべく話をすることを意識している。
初めてくるお客様とか、初めましてから始まって、色々話をする。などが一番大事だと思う。

普通のラーメン屋と違って、気に入ったらまた来てね。顔は二回くると覚えるからとライン交換したり、名刺交換したり。。

こんなちっぽけなラーメン屋さんでも、アットホームな雰囲気という、そういうお店に私はしたいんです。

だから色々なお客さんに話しかけたり、LINE交換したり

「いつもいっぱい(お店が)なので、これから3人大丈夫?」などLINEでいただくこともあります。

会社名もいらない、あだ名で呼び合えれば良いと思っている。
どういう会社かとか名前さえも知らない。あだ名で入れている。(笑)

「お客様への価格をある程度維持するために、努力していることは?

物価高騰の中、市販から内製化(自家製)へ

つけ麺のたれ等を市販から内製化することで、お客様への提供価格をある程度維持する努力をしている。

これは料理長の考えでもありますが、今まではつけ麺のたれでも冷やしのたれでも、市販のたれを注文してつくっていた。
去年から、「おれ作るから」と料理長が言ってくれて、内製で作っている。コストが全然違う。「おれの味でよかったら、作るから」と言ってくれた。

つけ麺は夏場はよく出る。冬場は辛味をおさえたり、夏は辛味をましたり、工夫している。

「ビックラーメン(店舗)として意識していること

お客様とのダイレクトコミュニケーションを重視

今こうやってオーダーとる店舗なかなか少なくなってきていますよね。

うちみたいな店舗は(特にお客様との接客を重視しているので)安心感がでると思うんです。(メニューなど)分からなかったら聞いてくるじゃないですか?

味噌、醤油、塩って、声でオーダーを厨房に通してくれるんで、お客様にも全部聞こえているので、安心感もあると思うんですよね。

<最近ロボットが料理をもってくるところも増えましたからね。>

うちみたいに、昔のお店だから、手動だし。

焼き具合も、由美ちゃん(ホールマネージャー)の判断ですから。全部。
「薄いよ、もうちょっと焼いて」とか。もっていくのは由美ちゃんですから。。私(店長)も言われるし。(笑)

<最後由美さんのジャッジが入るわけですね?>

そうそう、野菜の盛り付けも、「ちょっと野菜少ないっすよ」って言われるし、もっていくのは由美ちゃんだから
忙しくて、「これでいいや」って思っちゃうと、「もうちょっときれいによそってください」とか言われる。(笑)

<ビックラーメンの品質キープは、由美さんなのかもしれないですね。一番フロントに立っている方なので。>

作ってる料理でも、色付け悪いと言われるし。。
込んでいるので早く出した方がいいかなと思い「いいや」と思って出しても言われるし。
ビールをもっていくときも、グラスが汚かったら、もう一度洗ってくださいと言ってくれる。(笑)

「メニューへのこだわり

特にない。気分で考える

あんまりないです。(笑) 気分で考えています。

夏はあんまり考えられないけど、暑くなってくると、そろそろつけ麺やる?

冬場は色々なこと考える。
寒いし、もやしそばにカレー粉でも入れてみようかな?と考えると、カレーラーメンになるみたいな感じです。

カップラーメンに、納豆とかカレー粉入れて、納豆ラーメンができたりする。(笑)

カレーラーメンとカレーそばがありますね(笑) 

冬場はカレーそば。。
気が向いた時に、新しいメニューを考えます。

「ビックラーメンの夢について

いつまでも、いつも通り、お客さんが来てくれる店舗であってほしい

夢は。。やはり、
お客さんが来てくれることですよね。

いつも通りで、いつもお客さんが来てくれる店舗であってほしい。

常連のお客様の笑顔が、ビックのご馳走
いつもありがとうございます。

 こんな時代だからこそ、お客さんと直接会話することを大切にしたい

生ビールの味が、「ここが一番美味しい」と言われうれしかった

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